咽頭クラミジアと風邪の違いは?症状や検査、治療方針について

検査の結果、咽頭クラミジアだと診断されてしまう人の多くは、風邪に似た症状があるため病院に行ったという人が多いようです。
風邪だと思っていたのに詳しく検査をしてみると咽頭クラミジアに感染していて、それにより風邪に似た症状が出ていたという人も少なくありません。
そこで、咽頭クラミジアと風邪の違いは何なのかについて見ていきましょう。

・ウイルスや細菌による違い
そもそも、咽頭クラミジアというのはクラミジア・トラコマティスという細菌が、のどの粘膜に付着して増殖し、炎症を悪化させていくものです。
この炎症によりのどが腫れたり、細菌による影響でのどに違和感を感じ、食べ物が飲み込みにくくなったり唾が呑み込めないこと、咳が出るなどの症状が続くと考えられます。
一方、風邪の場合は咳が続くとしても3日程度でピークを迎え、徐々に症状が治まっていきます。
症状の違いから見てみるとのどの痛みや咳に関して、数日程度で治るのが風邪でのどに違和感を感じたりするものは細菌によるものの影響が高い可能性があるので、病院で検査を受けたほうがいいでしょう。

・検査や治療方針にも違いがある
咽頭クラミジアと風邪の場合はウイルス性なのか、細菌によるものなのかを調べなければなりません。
風邪の場合は扁桃腺が腫れたり、ウイルス性の場合は鼻から綿棒を入れて検査をします。
咽頭クラミジアの場合はのどに細菌が住みついているので、口腔の唾液を綿棒に取り検査をすることになります。
治療方針にも違いがあり、風邪の場合は抗生物質や鼻水を止める薬、咳を止める薬などを処方されることが多いです。
しかし、咽頭クラミジアの場合は風邪のときに使用する抗生物質では効果がなく、細菌に効く抗生物質を使って治療を行っていくことになります。

このように咽頭クラミジアと風邪には症状や検査、治療方針など多少の違いがあります。
しかし、咳が長引いているだけでは咽頭クラミジアだと判断をすることは難しいです。
というのも、人によっては扁桃腺が腫れやすい人腫れにくい人がいるため、扁桃腺の腫れが治まらないことで咳が長期間で続けてしまうこともあるからです。
なので、咳が長期間続くからと言って咽頭クラミジアに感染しているとは言い切れません。
ずっと風邪に似た症状が出ている、のどの違和感もずっと続いているなど自分の体に変だなと思う症状が出続けている場合は、性病科または耳鼻咽喉科などで検査を受けてみた方がいいでしょう。