クラミジアによる影響

クラミジアの症状は下半身だけじゃない?

クラミジアと言えば性感染症のひとつとして知られていますが、これは性交渉によって感染するため、性器に菌が入ってくるというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?
たとえばクラミジアに感染している人とコンドームをつけずにセックスをすれば当然感染する可能性は高くなりますし、自覚症状が出てきたときにも心当たりがつけやすいと思います。
クラミジアはもともと自覚症状がでにくいとも言われていますが、男性であれば尿道炎からはじまり前立腺炎や副睾丸炎の症状が出るようになりますし、女性であれば子宮頸管炎→子宮内膜炎→卵管炎→腹膜炎といった流れで進行していきますので、ちょっとしたことに注意していれば気付くことができます。
男性の場合は残尿感や排尿痛、女性であればオリモノが多くなったりかゆみが出てきたりしますから、そうした変化があれば泌尿器科や婦人科を受診しようと思うはずです。
しかしクラミジアは必ずしも性器からの感染だけではないところがやっかいなのです。

喉からの感染もある

クラミジアは粘膜から感染するため、セックスだけではなくオーラルセックスでも感染する可能性があります。
したがってセックスをしていなくてもクラミジアに感染している人とディープキスをしたりオーラルセックスをすれば感染するリスクがあるのです。
ということは口からも感染するかもしれないので、咽頭炎の症状が出てきた結果、クラミジアに感染していたというケースもあります。
少し喉が痛いときにおそらくほとんどの人が風邪かな?と思うはずですが、クラミジア性咽頭炎の可能性もありますので、もし熱などもないのに喉が痛いのが続いた場合は疑ってみてもいいかもしれません。

クラミジアは除去できる?

そして気になるのはクラミジアは除去できるのか?という点ですが、一般的には投薬治療によって除去することが可能なので、できるだけ早い段階で治療をスタートさせることが重要です。
性器に症状が出た場合は泌尿器科や婦人科を受診すると思いますので、比較的発見も早いですが咽頭炎の場合は内科や耳鼻科を受診することのほうが多いでしょうから、可能性として考えられないか相談してみるといいかもしれません。
そこでクラミジアによるものだと分かれば投薬治療ができます。
また、普段からクラミジアに感染しないための努力をしておくことが重要になりますので、気を付けてください。