クラミジアは自然治癒しないって知っていますか？
性感染症の中でもクラミジアはかかる可能性が高い部類に入るため、名前だけは知っているという人も多いと思いますが、日本では性感染症に関する知識をしっかり伝える習慣がまだまだないのでどうしても軽く考えてしまう人が少なくありません。
知識を伝えないとしても自覚症状が早い段階でしっかり出るような病気であれば危機感を持つのでしょうが、クラミジアの場合はあまり自覚症状がなく、そのために自分がクラミジアに感染していることが分からない人もいます。
その結果、1年経過してやっと自分がクラミジアに感染していたことが発覚するケースもありますし、妊娠をきっかけに検査を行った結果、感染していたことが分かることもあります。
また男性であればはじめに尿道からクラミジアが入ってくるのですが、それが徐々に前立腺のほうへ移行していくと症状が一旦収まることがあります。
そうすると治ったと勘違いしてしまうことがありますが、クラミジアは男女共に一度感染すると自然治癒することはありません。
一度治ったクラミジアは再発する？
次にクラミジアの治療についてですが、これは基本的に泌尿器科などで血液検査や採尿検査を行い、感染しているかどうかをチェックした後に抗生物質によって治療していきます。
抗生物質でしっかりクラミジアを取り除けば完治しますが、その後再発の可能性がないわけではありません。
というのもクラミジアは粘膜から感染するので、たとえ自分がクラミジアを持っていなかったとしても、ほかの人が持っていればその人から感染するリスクがあるのです。
感染するのは性交渉によってのみですが、口からの感染もあるのでたとえばディープキスやオーラルセックスのみでもクラミジアが口から入って喉に行き、咽頭炎の症状が出てくることがあります。
再発しないためにはどうすればいい？
したがってクラミジアを再発させないためにはまずコンドームをつけてセックスすることはもちろん、不特定多数の人と性的な関係を持たないことが重要になります。
どうしても若い時は刺激をもとめていろいろな人と性的な関係を持ちたい気持ちがあるかもしれませんが、それはイコール性感染症のリスクを高めることだと認識してください。
クラミジアを放置しておけば最悪の場合不妊に繋がることもありますし、完治までの時間もかかります。
性感染症のリスクをしっかり認識し生活することが大切です。